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Yarn 毛糸
 
ウール・ホリデー
 
4日目 
 

 

さて、4日目の午前中は、シェトランド・テキスタイル・ワーキング博物館に行って、午後は、自由時間です。
この日の博物館は、スピニングのデモンストレーションとレースの展示がありました。 後で話を聞くと、この一週間で、何回か展示物を変えたと聞きました。フェアアイルの日、レースの日。とあったようです。下の4枚の写真は、博物館の展示物とデモンストレーションです。

 

 

       
 
 午後の自由行動は、まず、 オーガニックヤーンの展示会があったので行ってきました。(写真左下)

 

オーガニックヤーンは、1玉50gで10ポンド。ジェミーソン・アンド・スミスやジェミーソンズ・スピニングの糸の2倍です。高くて、買えないので、1玉だけ買い、フィンガーレスの手袋を編もうかなと思っています。ファームで飼われている羊と、丘の上で、自然のえさを食べている羊と区別し、糸にする過程でも、混ざらないように製造しているそうです。どんな違いがあるのか分からないので、手袋を編んで風合いをチェックしてみまーす。

 

 シェトランドカレッジでは、以前、 ジェミーソン・アンド・スミスで働いていたサンドラさんに偶然会い、カレッジの中を案内していただきました。ここには、島精機の工業の編み機があり、授業でも使用するそうですが、街のショップから注文を受け製品を造っています。デザインを考え、コンピューターに読み込ませ、スイッチを押すと勝手に編みあがってくる様子は、時代の流れを感じます。機械が故障しても、日本とメールでやり取りができるので困らないそうです。織り物の教室には、 30 台くらいかな ?  織り機があって、そのうち、 1 台は、編み機と同じように、コンピューターがデザインを読み取り、勝手に作品ができるものがありました。
「昔は、手編みのコースがあったと聞いたけど、今はないの ? 」 と、聞くと、「今はないけど、もし、依頼があれば、数週間のコースとかできるかもよ。今年から、小学校で、編み物の授業が再開したのよ。伝統のこともあるし、集中力とか、こどもの教育にもいいからね。」ということでした。

 去年、シェトランドに行った時は、みんな若い人は、編み物しないのよね。とか、子供達も仕事を引き継がないので、私がやめたら、店は終わりなの。という話をよく聞き、なんだか寂しいなあ。と思っていましたが、このウールウイークを通じて、フェアアイルやレースに興味がある人たちと話しをしたり、ニットデザイナーの方々から編み物の話を聞いたりすると、シェトランドで始まった編み物は、世界に出て行って、また、戻ってきて新しい時代が始まる・・・そんな風に感じました。 この期間中に、もう一つ編み物がもどってくる思いがけない出来事がありました。
今まで、シェトランド博物館収蔵品の中で一番古いものは 1890 年頃の作品のセーターだったのですが、フェア島で作られたであろうと思われる古い帽子がロンドンで見つかり、博物館に寄付されました。 1850 年くらいのものではないかと博物館の館長は言っています。まさにこの週にふさわしい出来事です。

 

 

この1週間は、他にもイベントがありました。例えば、デザイナーの本のサイン会とかレクチャーとか。左の写真は、メアリー・ジェーンさんの本のサイン会のときに、本で使われたスウォッチを見せていただきました。また、オークニー諸島のデザイナーのリズ・ロヴイックさんもお会いできて、少しだけですが、お話しもできたので嬉しかったです。 それから、ブッラというところでは、「ブッラ・ペアーズ」といって、古いフェアアイルニットウエアをリサイクルにくまのぬいぐるみを作るというスタジオが見学できたようです。

 
ウールウイークは、 2010 年から始まりました。来年も計画しているそうです。多分 10 月の初め。事前に、どこで何が行なわれているかをチェックするために、シェトランド・ツーリストのオフィシャルサイト もしくは、ジェミーソン・アンド・スミスのホームページでチェックして、日程を建てられるといいと思います。来年も行ってみようかな ? 今度は、ツアーに入らずに、町の催し物に参加して、もっと地元の人から話を聞いてみたい気がします。
 

  天候に恵まれた旅行でしたが、この前の週は、雨や風で大変だったそうです。この時期にシェトランドに行く時は、寒さ対策を忘れないでください。また、坂道が多いので、歩きやすい靴も忘れずに。5日目は1日自由行動でした。フライトの関係で、私は、朝の飛行機でロンドンに帰りました。Thanks to Oliver and Sarah wool week was successful. Thank you, all.  

 
 
 
 
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