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Yarn 毛糸
 
ウール・ホリデー
 
2014年4月10日から9月10日まで
ガンジーセーター 展示会 at Sheringham Museum
 
イギリスのノフォーク( Nofolk ) という地域にある「シェリンガム( Sherimgham ) という海沿いの町にある博物館で、9月10日まで、ガンジーセーターの展示会が行われています。作品は、スコットランドや、ノフォークで編まれたものが、70着以上、展示されていました。色は、紺がメインで、薄い緑や白、赤いセーターもありました。
 
 
 
 
 
セーターの模様をきれいに写真に収めるのは、難しく、うまく撮れたものをご覧ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
ガンジーセーターの「ガンジー」とは、イギリスとフランスの間にあるガンジー島から由来していると聞いていて、 ガンジー島から、イギリスを北上して行ったと思っていたので、博物館で見た説明には驚きました。
 
説明を要約すると、
「ガンジーは、イギリスの島々特有の編み物ではなく、北海やニシン漁に関係している港々で、世界に広がっていった。オランダは、1875年から1940年頃にオランダで作られていたガンジーセーターで、産業が存在していた。衣類は、100%ウールで、女性たちが、表編、裏編みのステッチや時には縄編みを使って、家族のために編んでいた。興味深いことは、オランダの漁師たちが、イギリスの港でセーターを着ている姿の写真を撮っていた。1930年ころから、この産業は、衰退していき、漁師たちもガンジーセーターを着なくなったことから、女性たちも、編まなくなった。」とありました。
 

いろいろ本を読んでみて、イギリスの漁港、にしん漁をしている漁港の漁師達が、ガンジーセーターを家族編んでもらい、着ていたようです。作業がしやすいように、見頃は、スリムな感じで、脇にまちを入れて編みます。上の写真を見ていただいてもわかるように、まちの部分の模様は、きれいですね。糸は、撚りのしっかりした、イギリスでは、5ply の糸で、2.25mm もしくは、2.50mm の針で編まれます。これは、防水や風を防ぐためです。 糸の太さは、日本では、中細にあたります。

 
オランダでも、ガンジーと発音しているようで、オランダが発祥なのかイギリスなのか、よくわかりませんが、オランダで、ガンジーセーターが販売されていたのは事実のようです。
 
ここて浮かんでくる疑問は、ガンジー島のガンジーセーターのことです。これについては、また、土地の人に聞いてみたいと思います。
 
ガンジーセーターが、漁師の仕事着として編まれてたので、仕事で着なくなってからは、編む人もいなくなってしまったのは残念です。ここが、フェアアイルやアランの編み物と違うところだなあと思います。元々、フェアアイルもアランも漁師の仕事着でしたが、ニッター達は、家族のために、また、生活のために編んだものを売ったりする以外に、自分たちも(女性も子供も)、着ていました。編んだものを着ていて、素敵な色の組み合わせね。とか、素敵な模様ね。と誰かに言われれば、うれしいし、自然と、いろんなデザインを考えて、編んで、と、今の私たちのように、編み物をしていたのだと思います。最近気が付いたのですが、シェトランドでは、フェアアイルを編む人は、ニッターというより、デザイナーと、呼び名が変わってきているように思います。
 
ガンジーセーターも、伝統的な模様や技術を基本に、男性だけでなく、女性や子供のものが、これから編まれていくのだと思います。
 
ガンジーセーター、ガンジー模様にご興味ある方は、次のような本が出ています。
コンウォールのガンジーと
ニット・フロック
ガンジー、アラン模様の本
オランダの伝統ガンジー
        
 
 
 
 
 
 
 
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