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ウール・ホリデー
2007年4月10日(火) サンカの町とサンカニッティング
サンカの羊達。
     
 4月6日から4月9日まで、イギリスは、イースターホリデーで祝日でした。 この休みを利用して、ここ数ヶ月行ってみたいと思っていたサンカ(Sanquhar)の町に行ってきました。
 

サンカ Sanquhar   サンカ Sanquhar  
サンカ城の跡                   サンカの町の入り口(ようこそサンカへ)

 
 この四日間は、写真の通り、とてもいい天気に恵まれたドライブ日和。 日差しは、初夏のような感じですが、空気は、まだまだ冷たく、朝晩は、寒いので、ホテルの部屋には、暖房が入っていました。
場所は、スコットランドの南西部。 湖水地方より、さらに北へ、車で二時間半くらい行ったところです。
 
サンカの町の入り口から、道なりに行くと、今回の目的地である、サンカ手袋が展示されている「トールブース博物館」(左の写真)にたどり着きます。 朝10時のオープンにあわせて行ってきました。
この博物館は、 昔、炭鉱の町であったサンカの歴史とサンカニッティングと織物が展示されています。

階段を上って白い扉を開けると、博物館の人が優しく出迎えてくれます。 
入って左側が、炭鉱の歴史。右側が、サンカニッティングの展示です。
 

サンカ手袋は、冬、馬に乗るときに、寒さを防ぐために作られていたそうです。 

 
   サンカ手袋 Sanquhar gloves サンカ手袋 Sanquhar gloves サンカ手袋 Sanquhar gloves
展示されている手袋のサイズは、とても大きく、男性用なのでしょうか? その当時使用していた針が展示されていましたが、1.5mmの針ではなく、2.00mmから3.00mmくらい (ごめんなさい、○mmの針だったか、記録するのを忘れました) でした。
ちょっと暗くてわかりにくいですが、中央の写真の左側のデザインは、1800年頃のデザインの「Fleur de Lys」模様です。 
 
 
 
  

今までに、サンカ手袋について書かれた本です。 また、海の男たちのセーターは、サンカ手袋の記事の部分をコピーして展示されていました。(上の方に展示されていたので、記事を読めなかったのが残念です。) 右の写真は、北パキスタンの難民によって編まれたアフガニスタンの靴下です。

 
サンカ手袋 Sanquhar
このケースの中に展示されている手袋や靴下を見たとき、興奮して、ぼっと見ていたら、係りの人が「写真とってもいいよ。」と声をかけてくれて、また、ホームページに載せてもいいと、快く了解していただきました。 
(写真をクリックして見てください。)
 
 楽しい一日でした。 サンカの町は、そんなに大きくないので、散策するには、半日で十分の町です。 宿泊施設(B&B)はありますが、食事は、パブ以外は、見つけられませんでした。 ティールームも無かったように思います。 本当は、もっとサンカのことを知りたかったので、ここの図書館に行きたかったのですが、残念ながら休館でした。 
 
 この町には、日本人が来るのが珍しいのか、みんなの視線をずっと感じていました。(確かに、ここは、観光地化されていないですからね。) でも、すれ違いに、「ハロー」と声をかけてくれる人もいたり、道に迷っているのかと心配してくれるおじいさんもいます。
 
 観光地化されていないことで、もうひとつ、嬉しい出会いがありました。 イギリス在来種の「赤リス」に初めて出会ったんです。
よく、ロンドンの公園でも、よくリスを見かけるのですが、この赤リスではなく、灰色のリスです。
19世紀にアメリカ産のネズミ色のリスがイギリスに持ち込まれ、それが野生化し、繁殖したことで、赤リスは、年々減少しているそうです。 この赤リスを見かけたのは、私が宿泊していたダンフリーの街からサンカに向かう途中の山道の中でした。 

そういえば、サンカに行くまでの道のりで、いろんな動物に会いました。 驚いたのは、にわとりの親子。 あれは、野生だったのか、放し飼いだったのか? 今でも疑問です。 あとは、雉。 とてもきれいな鳥で、優雅に歩いていました。

 
サンカ手袋は、サンカの町ぐるみで大切に受け継がれていっています。 また、機会があれば、行ってみたいです。 
 
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